山菜の効果と注意点を知ろう

こんにちは。熊谷デンタルクリニックです。
3月31日は「山菜の日」です。多くの人においしい山菜の食べ方・保存方法・加工食品などを広めるため、山形県西村山郡西川町にある山菜料理の出羽屋が制定しました。
雪の多い山形県では春の山菜が待ち遠しいこともあり、3月の最終日のこの日から「春ですよ」との合図を込めるとともに、「3(さん)3(さ)1(い)」と読む語呂合わせから3月31日が記念日となりました。
今回はおいしい山菜の食べ方や効果、種類についてお話しします。
日本で食べられる山菜
日本で食べられる山菜は約350種類あるといわれていますが、実際においしく食べられている山菜は80~100種類ほどです。日本では「春は苦みを盛れ」といわれることから、昔からワラビやフキノトウ、タラの芽、ゼンマイなどが食べられています。
山菜の苦み成分がもたらす効果
山菜にはポリフェノールが含まれており、これが山菜独特の苦み成分の正体です。この、ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酵素を抑えて細胞の若返りを促したり、ストレス改善の効果が期待できます。
山菜の種類と栄養・健康効果
山菜には種類によってさまざまな栄養があります。
フキノトウ
フキノトウには骨や歯を形成するのに役立つカルシウムやビタミンK、食物繊維、ビタミンE、葉酸が多く含まれています。さらにフキノドリという香りを出す成分は消化液を出す働きがあり、胃腸を整えて消化を助けます。
フキノトウは、苦みが強いですが、油で揚げると苦みが和らぐため、てんぷらで食べるとよいでしょう。香りがよいので、細かく刻んでパスタやスープに使ってもおいしいです。
ウド
ウドには体内の毒素を排出するアスパラギン酸が含まれており、疲労回復が期待できます。また、むくみ解消になるカリウムや、腸の働きを助ける食物繊維も多いです。
山菜の中でもそれほど苦みは強くありません。
軽くゆでて水にさらし、おひたしにするとシャキシャキとした食感が楽しめます。
行者にんにく
行者にんにくは栄養価が高く、疲労回復や滋養強壮などの効果があります。特に、免疫力を高めて血行促進させるうえ、強い殺菌作用をもつアリシンが豊富です。
醤油漬けにしたり、炒め物にするとよいでしょう。行者にんにくをたっぷり入れたジンギスカンもオススメです。
山菜を食べるときの注意事項
山菜を食べるときは注意が必要です。
フキノトウにはピロリジジンアルカロイド類という天然毒、ワラビにはプタキロサイドという天然毒が含まれているので、しっかりとあく抜きをしてから安全においしく山菜を食べるようにしましょう。
また、食中毒とカリウムの摂りすぎにも注意が必要です。
知らない野草、山菜は採らない、食べない!
例年春先から初夏にかけて、食べても安全な山菜と間違え、有毒な植物を食べてしまうことによる、食中毒が多いです。特に、高齢者の方が誤って食べてしまうケースが多く報告されています。専門知識のない方は、知らない山菜を採って食べないようにしましょう。
腎機能が低下している人は注意
腎機能が低下している人はカリウムの摂りすぎに注意が必要です。
カリウムには体液の浸透圧調整や筋肉の収縮、ナトリウムの排出などの働きがあります。腎機能が低下していると余分なカリウムを体外に排出できずに蓄積します。
血中のカリウム濃度が高くなると不整脈を発症するリスクが高まるため、糖尿病などで腎機能が低下している人はカリウムを多く含む山菜の摂取を控えましょう。
まとめ
山菜はそれぞれ豊富な栄養が含まれており、さまざまな健康効果が期待できます。
フキノトウには歯を強くするカルシウムやビタミンKも含まれています。
季節の旬な山菜を取り入れて、歯や全身に健康的な生活を送りましょう。
また、食事だけでは歯の健康は保てません。しっかりと毎日のセルフケアや定期的な歯科検診にも来てくださいね。