むし歯治療について

むし歯治療

歯は極力抜かず、ご自身の歯を大切に生かす方針です。

むし歯の程度にもよりますが、「むし歯=すぐ抜く・削る=かぶせる・つめる」ではなく可能な限りホームケアでの改善を考えます。
歯は極力抜かず、ご自身の歯を大切に生かす方針です。
そのためにも、ブラッシング指導や食事指導などについてきちんとご説明いたします。
治療後は、痛みがなくても3カ月に一度は定期検診の受診をお勧めしています。

痛みに配慮した取り組み

当クリニックでは「痛みの少ない治療」を心掛け、患者さまの負担を軽減するため、以下の取り組みを行なっています。

痛みを最小限に抑えるための表面麻酔と極細針の使用

痛みを最小限に抑えるために、表面麻酔と極細針(35G)を使用しています。この方法により、注射針が刺さる瞬間の痛みを軽減することができます。また、お口の中の痛みを感じる「痛点」を刺激しないように注射を打つようにしています。

POINT
1

歯科麻酔専門医による静脈内鎮静法の導入

歯科麻酔専門医による静脈内鎮静法を導入しています。この方法により、治療中の痛みに配慮することができます。静脈内鎮静法は、費用がかかりますが、痛みや不安を感じる方にはおすすめの治療法です。(費用:55,000円)

POINT
2

処置をする前に必ず「お声掛け」します

患者さまに不安や痛みを感じさせないために、処置前に必ずお声掛けをしています。
「今から麻酔しますよ」「少しチクッとします」というように、治療の手順を事前に説明することで、患者さまに心の準備をしていただき、治療中の不安や痛みを軽減しています。

また、お口の中を触らせていただく際にも、その都度お声掛けを行い、患者さまが安心して治療を受けられるように努めています。これらの取り組みは、患者さまにとって負担の少ない治療を提供するために欠かせないものと考えています。

POINT
3

むし歯の治療

むし歯の原因

お口の中には多くの種類の細菌が常在しています。
その中のミュータンス菌などの「むし歯病原菌」とよばれる細菌が、摂取した飲食物に含まれる糖分を栄養として繁殖し、細菌の塊を形成します。これが歯の表面に付着するプラーク(歯垢)です。プラークは酸を産出して歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。
糖分は摂取量よりも、お口の中で糖分が留まる時間の長いほうが、むし歯になりやすくなります。
そのため、歯みがきが不十分であるなど、お口の中の清掃状態が悪い場合に、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。

むし歯の症状

初期のむし歯ではエナメル質の一部が不透明な白色に見える「ホワイトスポット」が現れますが、痛みは感じません。
むし歯が進行すると歯の表面が軟らかくなって穴が開き、褐色~黒色に変色します。
むし歯が深くなると冷たいものがしみたり、痛みを感じるようになります。
さらに進行すると、何も食べないときでもズキズキとした痛みが出るようになります。
歯の神経が壊死すると痛みは軽くなりますが、根管を通じてあごの骨に炎症を起こすことがあります。

検査・診断

むし歯は肉眼で判断する視診のほか、器具で触れることによって判断する方法や、レントゲン検査などを行います。

むし歯の進行

むし歯とは、ミュータンス菌などのむし歯病原が作り出す「酸」によって歯が溶かされ、不可逆的に進行する病気です。そのため、むし歯病原菌に侵された部分を取り除いたり、溶けた部分をつめたり、かぶせ物をして治療します。
むし歯の進行状況(CO、C1、C2、C3、C4)により、治療法が異なります。

CO 初期むし歯

歯の表面のエナメル質が脱灰して白くなっている状態です。まだ歯に穴は開いておらず、むし歯になりかけている段階なので、痛みなどの症状はありません。

治療方法

間食の時間を決める、フッ化物(フッ素)を使用するなどの方法で再石灰化を促し、経過観察します。

初期むし歯
CO 初期むし歯

C1 エナメル質内のむし歯

歯の表面(エナメル質)のみでとどまっている初期のむし歯。
しっかりした予防で進行を防ぐことが可能です。むし歯の範囲や場所によっては、削ってつめ物をする必要があります。

治療方法

最小限にむし歯の部分だけを削って合成樹脂(レジン)を充填します。

エナメル質内のむし歯
C1 エナメル質内のむし歯

C2 象牙質に達したむし歯

エナメル質の下の象牙質までむし歯は進行した状態で、神経(歯髄)に近づくにつれて冷たい物がしみ、痛みの自覚症状が現れます。削って治さないと深く進行するので、早期発見・早期治療が望まれます。大きさによってはつめ物や、かぶせ物をする必要があります。

治療方法

C1と同様に合成樹脂(レジン)を充填するか、範囲が大きい場合は削ったあとに歯型を取り、金属やセラミックのつめ物(インレー)を作り、欠損部を修復します。

象牙質に達したむし歯
C2 象牙質に達したむし歯

C3 神経 (歯髄)に達したむし歯

歯の神経(歯髄)まで進行し、炎症(歯髄炎)が起き、激しい痛みを伴うことがあります。

治療方法

歯髄の炎症が重度の場合は、歯髄組織を除去したあとで根管内を消毒(俗にいう「歯の神経を抜く」)し、シーリング材を用いて充填します。
また、歯髄が死んでしまった歯はもろくなりますので、クラウンなどのかぶせ物をします。症例によっては、特殊な抗生物質を用いて歯髄を保存する処置を行う場合もあります。

神経(歯髄)に達したむし歯
C3 神経 (歯髄)に達したむし歯

C4 歯質が失われたむし歯

末期のむし歯の状態。歯はほぼ歯根だけになってしまいます。歯髄は死んでしまっているので痛みは軽減しますが、歯根の先にうみがたまり始めます。このまま放置するとあごの骨の中に細菌が入り込み、治療が困難になることがあります。

治療方法

この状態になると抜歯が必要になります。抜歯した部分は傷が治った後に、ブリッジ・部分入れ歯・インプラントなどの方法で補うことになります。こうなる前に治療をお勧めします。

歯質が失われたむし歯
C4 歯質が失われたむし歯

当クリニックの充填治療について

充填処置とは、むし歯に侵された部分を取り除き、空いた穴をセラミックやレジン(プラスチック)などで埋める治療法のことです。むし歯がエナメル質、または象牙質にとどまっており歯髄にまで進行していない場合(C1やC2)は、主にこの処置を行います。
当クリニックではメリットの多いハイブリッドレジンの充填をお勧めしています。

  • 抗プラーク付着性(汚れが付きにくい)
  • 耐摩耗性(すり減りにくい)
  • 臼歯部咬合面にも対応できる高密度(強い)

むし歯リスクチェック

むし歯になりやすいかどうかは、むし歯を起こす力とむし歯を防ぐ力のどちらが優位かを調べることで分かります。
これを「リスク評価」といいます。自分のリスクがどれぐらいかを知ることは、適切な口腔ケアを確立する上でとても重要です。

No.項目判定
01甘いものが好き 
02歯みがきは毎食後はしない 
031回の歯みがきにかける時間は3分以内 
04治療したむし歯の数が4本以上ある
05お湯が歯にしみる 
06水が歯にしみる
07食べ物を噛むと歯が痛む 
08歯に食べ物がよくつまる 
09親もむし歯が多かった 
10歯ブラシ以外の清掃用具(歯間ブラシ・デンタルフロス・糸ようじなど)は使ったことがない 
11歯科医院には痛みが我慢できなくなってから行く 

チェックによる判定

10個以上
痛みなどの自覚症状は出ているはず。すぐに歯科医院に行きましょう。

7から9個
むし歯の可能性大!痛みがなくてもむし歯は進行しています。早めに歯科医院で検査しましょう。

4から6個
むし歯ができている可能性があります。一度歯科医院でチェックすることをお勧めします。

1から3個
むし歯はないかもしれませんが、注意が必要です。歯科医院でご自身に合った予防法を相談しましょう。

0個
今のところむし歯の心配はありません。定期検診を受け、歯の健康を保ちましょう。

※あくまでも目安ですので、定期的な検診は欠かせません。

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JR熊谷駅(北口)徒歩1分の歯医者さん「熊谷デンタルクリニック」にご相談ください。