歯周病と認知症の関係を知ろう
こんにちは。
熊谷デンタルクリニックです。
6月14日は「認知症予防の日」でした。
この記念日は、アルツハイマー病を発見した医学者アルツハイマー博士の誕生日にちなんで制定されました。
日本認知症予防学会が、認知症予防の重要性を広く伝えることを目的としています。
歯周病と認知症の関連性
歯周病は、歯肉や歯槽骨に炎症が生じる疾患であり、口腔内のバクテリアの増殖によって引き起こされます。
近年の研究によれば、歯周病と認知症の間には一定の関連性が示唆されています。
特に歯周病菌がアルツハイマー型認知症の発症因子である、アミロイドβと呼ばれるタンパク質の蓄積を促進する可能性が指摘されています。
歯を失うと認知症のリスクが高まる
50歳以上の方の約8割がかかっているといわれている「歯周病」は、初期には自覚症状もなく進行し、歯を失う原因の一つとなる病気です。
65歳以上を対象に認知機能と歯の本数の関係について調査した報告で、歯がほとんどないグループは、歯が20本以上残っているグループに比べて認知症になるリスクが1.9倍という結果だったそうです。
このことからも認知症と歯周病の二つの病気が関係していることがわかりますね。
口腔ケアの重要性
口腔ケアは、認知症予防においても重要な役割を果たします。
日常的な歯みがきやフロスの使用は、歯周病やむし歯の予防に有効です。
また、定期的な歯科検診やクリーニングは、早期の歯周病の発見と管理に役立ちます。
口腔内の健康を維持して、認知症のリスクを低減しましょう。
まとめ
当クリニックでは、歯周病のチェックだけでなく、毎日のセルフケアにおいて重要な「みがき残し」を減らす方法をお伝えしています。
ご自身では除去しきれない歯石除去や、歯周病予防に役立つ指導を行なっていますのでご来院ください。